抗不安剤はその名の示す通り、不安や緊張を和らげる薬です。日常生活に多大な支障が出るほど、不安や緊張が強い不安障害の場合に処方されます。
うつ病で抗不安剤が処方されるのは、うつ病の症状に言いようのない不安が現れることが多いからで、抗うつ薬を補う形で処方されることが多いように思います。
ベンゾジアゼピン系抗不安剤は脳内の活動をスローダウンさせる薬なので、昼間の強い眠気など、人によっては強い副作用が出現することがあります。実際に、抗不安剤を睡眠導入剤替わりに処方されることもあるように思います。
抗不安剤でよく話題に上るのは、依存性です。抗不安剤への依存の程度は、薬の種類、用量、期間などによりますが、数週間以上、毎日服用していると、薬に対する身体依存が形成されるようです。
私も妻もデパスを抗不安剤として処方されていたのですが、デパスの効き目が切れた瞬間というのは、突然耳鳴りがするようになったりで、かなりわかりやすいものです。
また、抗不安剤は、長期間服用を続けていると、作用しなくなることもあり、私は突然デパスが効かなくなり、別の抗不安剤レキソタンを今は服用しています。
主な抗不安剤は以下のとおりです。
短時間型(半減期が3~6時間程度)
クロチアゼパム(リーゼ)
エチゾラム(デパス)
フルタゾラム(コレミナール)
中間型(半減期が12~20時間程度)
ロラゼパム(ワイパックス)
アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)
プロマゼパム(レキソタン、セニラン)
長時間型(半減期が20~100時間程度)
ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)
クロキサゾラム(セパゾン)
フルジアゼパム(エリスパン)
クロルジアゼポキシド(コントール、バランス)
オキサゾラム(セレナール)
メダゼパム(レスミット)
メキサゾラム(メレックス)
クロラゼプ酸二カリウム(メンドン)
超長時間型(半減期が100時間以上)
ロフラゼブ酸エチル(メイラックス)
フルトプラゼパム(レスタス)
プラゼパム(セダプラン)
その依存性の性質から、抗不安剤の服用は極力短期間にとどめるのが望ましいとされています。