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2020年12月2日水曜日

うつ病の対策 うつ病中にやってみたこと 2

 うつ病の回復期に入ってからですが、他にうつ病対策としてやってみたこととして、整骨院に通うことを挙げたいと思います。
 
 うつ病を患っている人の中には、極度に緊張し、体中の筋肉がこわばっている人もいるのではないでしょうか。私の場合、僧帽筋、大胸筋、広背筋、さらには後頭筋、側頭筋にまで凝り、呼吸が浅くなって常に息苦しい上、頭が回らないし、体中だるさで苦しい思いをしていました。

 まだ新しい分野だそうですが、鍼灸によるうつ病治療というものもあるそうで、NHK健康chによると、なんと、イギリスではすでにうつ病治療の一つの選択肢になっているそうで、「心に効くツボ」があり、うつ病患者755人に対して、「カウンセリング」と「鍼灸治療」の効果を比較したところ、同等の効果が確かめられたのだそうです。

 日本ではまだうつ病治療に鍼灸を取り入れているところは多くないようですが、それでも検索でヒットするところを見ると、鍼灸の効果をうつ病治療のため、導入した鍼灸院も出てきているようです。

 うつ病の治療までいかなくても、回復期に体の凝りを鍼灸や指圧でほぐすことは血流を良くしてくれ、凝りからくるマイナス思考を少しずつ前向きに変えてくれるのに役立ちました。
 

2020年12月1日火曜日

うつ病の対策 うつ病中にやってみたこと 1

 うつ病はとかく苦しい病気です。4度も経験すれば、慣れるかって?単に学習能力がないのか、4度目でもやはり、死ぬほどしんどい思いをしました。

ということで、うつ病中にこれまでやってみたことを書いてみます。

1. 急性期

なにもできません。うつ病の急性期は、一日中頭の中をぐるぐる回るこの世の終わりのような思いで身動きがほとんど取れません。食欲もなく、便秘にもなり、睡眠不足にもなります。テレビ、特にニュースやバラエティがうるさく感じ、横になって転がっているだけでした。

肩、腰、首、胸等、あちこちの凝りがひどくなり、呼吸も浅くなりました。さすがにこれではまずいと思い、ラジオ体操をやってみたり、ヨガをやってみました。急性期の後半はほとんどこの二つをこなすのと、入浴時間を長めにするのを心掛けてやってみました。効果があったかどうか、正直定かではありません。

2. 回復期

明るく考えることはできないものの、思考は復活してきたので、映画やドラマを見ることができるようになりました。この時期はただひたすら、ドラマ、ドキュメンタリー、映画、漫画をU-NEXTで見まくっていました。また、少し涼しくなってきてから、散歩に出かけるようにしました。とはいうものの、やはり頭の中では良いことは考えられず、散歩をしても楽しめなかったのを覚えています。

以下は、やってみて、NGだったものです。

1) 塗り絵:地道にやるのはどうも性に合わないらしく、40色くらいの色鉛筆を買ったのに、結局無駄に終わりました。

2) 運動:ある精神学者が、「抗うつ薬を飲むのと、30分程度の運動は同程度の効果がある」と言っていますが、運動が好きかどうかで、無理にやる必要はないのではないかなぁと個人的には思っています。私は運動嫌いなので、せいぜい散歩をしていましたが、それでも、脳裏をよぎるのは良くないことばかりで、むしろ歩きながら、拷問を受けているようでした。ただ、うつ病回復期の後半になってからは、積極的に散歩に出るようにしました。体力回復には明らかに有効ですので。

3) 瞑想・マインドフルネス:これも、そこそこ精神状態の安定しているときには有効ですが、急性期で頭の中が嵐の状態にあるときには、とても瞑想なぞできたものではありませんでした。

2020年11月28日土曜日

うつ病の発症18 うつ抜け

4回目のうつ病のうつ抜けは、ある日、突然やってきました。

具体的には、約2週間前、前の職場の知人とZoomでオンラインでの会議を3時間やった際、その内容が自分にとってもともと興味のある内容で、知らず知らずのうちにのめり込んでいき、Zoomの会議が終わった時には、憂鬱な気分が抜けていました。

翌朝、約4か月ぶりに憂鬱な気分を感じずに目が覚めました。うつ抜けの表現を「夜明け」と語る人もいれば、「トンネルから抜ける」と表現する人もいますが、徐々に段階を踏んでではなく、突然、あっけなくやってきます。

これは、過去3回うつ病になった時も同じでした。

うつ抜けするには、少なくとも自分の場合は、十分な薬事療法を行った上で、引き鉄になるようなきっかけが必要となるようです。

4回もうつ病にかかったのに、残念ながら、その引き鉄が何なのか、未だに自分ではわかりませんが、回復期で一定レベルまで戻ったなら、そこから先は医療での治療ではなく、それ以外の環境要因が大きく左右するように感じています。

2020年11月27日金曜日

うつ病の発症4回目 16 再度の休職 6 就労移行支援施設の活用へ 4

 新型コロナウィルス(COVID-19)による影響が大きいのか、「コロナうつ」という言葉ができるほど、うつ病患者が増えたようです。

通院している心療内科は今年は例年より混んでいて、担当医はピリピリとしていますし、雨後のタケノコのごとく、リワークを謳った就労移行支援施設の広告も多く見られます。

うつ病患者を対象としたリワーク、就労移行支援施設の多くは、まずは通所する習慣をつけるところから始め、それを週2日、3日から、最終的に週5日通所できることを目指すように謳っています。

うつ病も身体障害手帳を取得することが可能なのですが、カミングアウトするか否かは、個々人によると思います。

大手のミラトレでは、身体障害手帳を持つことで、その枠で就職率を上げることを狙いとしているようですが、私が通所しているリワークセンターでは、最初の面接時、「身体障害手帳は必要ないんじゃないですか」とあっさりと言ってくれ、かえって気が楽になりました。

通所している人も疾患が軽度の人が多いようで、普通に会話のできる人が多いように思います。

うつ病回復期の後期、自宅で時間を持て余していた自分には、「通わなくてはならない場所」ができたのは、結果的に「うつ抜け」を早める効果につながったと感じています。

2020年11月20日金曜日

うつ病の発症4回目 10 うつ病からの復職 2

 うつ病の回復期の状態で職場に復職してみて、何よりきつかったのは、周囲の人の声でした。電話、雑談など、ほぼ家の中にこもっていた状態でしたので、人の声があちらこちらで響き渡る職場のフロアに半日座っているのも、まるで渋谷の大交差点にいるような感覚でした。

仕事は報告書のとりまとめで、負担を軽くしてくれた同僚に感謝なのですが、パソコンに集中するということも、予想以上に疲れることで、半日終えて、駅へ向かう足取りも鉛のように重かったのを覚えています。

自分の予想では、復職すれば、ある程度気持ちが持ち上がってくることで、うつ病の回復が進むと思っていました。ところが、集中力、体力が持続せず、周囲の喧噪で過緊張になり、家に帰ると倒れ込んで、何もできるような状態ではありませんでした。

これでは、うつ病で休職する前と何の代わりもなく、二週間の間に三日間も休む始末。

心療内科の医師と再度相談したところ、「今回は仕事を続けるのを、諦めたら?」と言われ、結局契約期限の切れる年末まで、再度休職の診断書を書いてもらい、休職願を再提出することになってしまいました😓😓

2020年11月19日木曜日

うつ病の発症4回目 9 うつ病からの復職 1

 9月下旬、うつ病の回復具合が6割くらい戻った自覚があり、心療内科の担当医に復職の可否について、相談しました。

私の職場との契約は12月末までで一旦切れることになっており、仕事に復職しないと間違いなく契約の更新はないと思ったためです。

担当医の回答は、「じゃあ、一度復職してみますか?」でした。ただ、一か月以上も休職していたこともあり、体力が落ちている他、喧噪に耐えられるかどうかが分からなかったため、医師と協議し、10月の最初二日は半日勤務、それ以降はフルタイムという条件で、診断書を書いてもらい、職場に提出しました。

職場の回答は、「ならし」の期間を設けることは難しいということであり、それでも、2週目は月水金にフルタイムというところまで妥協してくれました。

うつ病の復職は難しいと言われ、いきなりフルタイムを要求する企業も少なくないと言われています。先にも触れましたが、うつ病は薬を飲んで一気に100%回復する類の病気ではなく、回復期に少しずつ、良くなっていきます。

幸い、私の復職を職場は比較的自然に受け入れてくれました。ただ、年配の方々はうつ病に対する理解がないからか、冷たい対応を取る方や、「元気でやってくれたまえ」と的外れな発破をかける方がいました。


2020年11月7日土曜日

うつ病の発症2回目 4 心療内科による治療 3

 うつ病の回復期のトンネルは、ある日突然抜けます。

今まで4回の経験はいずれもそうで、前日までしんどかったのに、急に夜が明けたようです。

2016年の8月、海外から研修に来る人の世話を行わなければならず、うつ病を抱えたまま、2泊3日の研修に同行しました。その研修先で見たもの、体験したことが自分にとって新鮮で、また研修に来ていた海外の人たちが明るく、その人たちと過ごしているだけで、一日でうつ病を忘れてしまいました。

結局その日を境にうつ抜けし、サインバルタ、デパス、ユーロジンの投薬は続けてもらったものの、うつが再発することはなく、約1年半かかって、最終的には各薬をすべて抜くことができました。

長年通った処方箋薬局のおばちゃんに、「おめでとうございます」と言われたのが妙にうれしかったのを覚えています。

心療内科は内科も併設していたので、生活習慣病の薬をもらいに、月に1回の通院はその後も続けていましたが、今考えると、主治医はうつ病の再発がないかどうか、寛解したのかどうかを確認していたのかもしれません。

2020年11月6日金曜日

うつ病の発症2回目 3 心療内科による治療 2

 私のうつ病の薬物療法は、2週間に心療内科に行き、10分程度の医師の診察を受け、処方箋でサインバルタ、デパス、ユーロジンをもらって帰る日々でした。

通常、うつ病の急性期は気持ちがぐらぐらと揺れたり、意味もなく泣いたり、逆にそわそわ、いらいらしたり、不眠症になったりし、そのうち死体のように体を動かせなくなるものですが、うつ病の回復期はこれらの症状が治まる代わりに、ただフラットに憂鬱な日々が続きます。

うつ病の急性期はもちろん辛いのですが、私にとっては、毎回、このうつ病の回復期の方が辛く感じます。言葉では回復期と言いますが、本当にゆっくりと回復していくため、自分では回復している実感はありません。

うつ病患者の場合、通常朝が一番つらく、副交感神経に切り替わる夜は体調も気分も良いものです。「明日もこの気分が持続して欲しい!」と毎日願うのですが、現実は残酷で、朝はただ辛い気持ちで目が覚めます。

7月下旬に入った頃、心療内科の主治医の先生から、「これだけ変わらないと、後は何をすればよいだろうねぇ」というようなことを言われ、絶望的な気持ちになったのを覚えています。

うつ病の治療は、ただ毎日薬を飲むだけで、気長にやるしかないんですが、短気な私にはかなり苦しいものでした。

2020年11月5日木曜日

うつ病の発症2回目 2 心療内科による薬物療法 2

 うつ病治療の主流は薬物療法です。

心療内科、精神科、ひょっとすると内科へ通っていらっしゃる方もいるかもしれませんね。

私はこれまでずっと心療内科に通ってきました。うつ病には、急性期、回復期、そして改善へと向かっていきます。

うつ病は風邪などのように、薬を飲んで2、3日で回復する病気ではありません。残念ながら、どれだけ短くても2-3か月、長い方の場合、年単位でうつ病と闘病されています。

私の2回目のうつ病は5月から投薬が始まりました。最初に投薬してもらったのは、抗うつ剤のサインバルタ1錠、抗不安剤のデパス1日3錠、睡眠導入剤のユーロジン1錠だったと記憶しています。

うつ病に効果を示すのは抗うつ薬ですが、いきなり抗うつ薬を2錠も3錠も投薬することはないそうです。患者のうつ病に果たして抗うつ薬が合っているのかどうかを1週間単位で様子を見ながら、症状の重さに合わせ、投薬量を増やしていくということをしていきます。

私の場合、最大サインバルタ2錠、デパス3錠、ユーロジン1錠が2回目のうつ病時の投薬量でした。この治療が7月まで続くことになります。

先にも触れましたが、残念ながら、抗うつ薬が効果を発揮するのは、一週間、二週間経ってからです。従って、すでにうつ病が急性期に入っている場合はその間ずっとうつ病の諸症状に苦しめられることになります。

この時、私は休職せず、うつ病であることを職場に明らかにせずに通い続けましたので、毎朝が地獄のようでした。

うつ病の治療 抗うつ薬・抗不安剤とその薬効 抗不安剤とは

 抗うつ薬と共に、心療内科や精神科で多く出される薬が抗不安剤です。抗不安薬、精神安定剤という言葉も用いられ、むしろその方が馴染みが深いかもしれません。 抗不安剤は、不安・緊張・恐怖・焦燥などを抑えるため、内科や外科などでも処方されていますが、精神科・心療内科では、セロトニン系抗う...