2020年11月21日土曜日

うつ病の発症4回目 12 再度の休職 2 就労移行支援施設の活用へ 1

 うつ病で再度休職に入ったものの、体調は5割までは回復しており、体力と集中力と周囲の雑音が主要要因で復職からリタイヤしてしまったので、家でゴロゴロしているのではなく、なにかできないか、と考えるようになりました。

うつ病で休職中にできることはないか、インターネットで検索していると、
1. 図書館等で一定時間過ごしてみる
2. 家の近所を運動する
3. 疑似通勤体験をする
などが出てきましたが、どれもモチベーションが続きそうになく感じました。

そんな時、うつ病、休職の検索でヒットしたのが、就労支援施設でした。幸い、私の妻が医療関係に明るく、妻に聞くと、障碍者などが社会復帰に利用する施設とのことでした。

以下は、インターネットで拾った定義です。

「一般就労等を希望し、知識・能力の向上、実習、職場探し等を通じ、適性に 合った職場への就労等が見込まれる者(65歳未満の者)」

主なサービス内容
○ 一般就労等への移行に向けて、事業所内や企業における作業や実習、適性に合った職場探
し、就労後の職場定着のための支援
○ 通所によるサービスを原則としつつ、個別支援計画の進捗状況に応じ、職場訪問等による
サービスを組み合わせた支援。
○ 利用者ごとに、標準期間(24ヶ月)内での利用

以上、右記サイト(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/shingikai01/pdf/5-2i.pdf)より引用。

家でテレビばかり見ている生活には戻りたくなかったので、自宅から近い就労移行支援施設へかたっぱしから電話をし、見学の予約を入れました。

2020年11月20日金曜日

うつ病の発症4回目 11 再度の休職

 こうして、うつ病により、再度休職に入ることになりました。

この時には、前回とことなり、職場への復職を前提としない休職でしたので、診断書、休職願を出してから、職場から回答が返ってくるまで一週間の時間を要しました。

職場からの回答は、
① 12月末までの籍は残す
② 期間中は無給
③ 契約は12月末まで
というものでした。

②、③は予想通りでしたので、契約期間中に解雇としなかったことに対し、職場に感謝しました。(通院している限り、健康保険被保険者証が手元に残るのは、大いにありがたいものです)

再度の休職が決まった時、自分の気持ちとしては、ほっとしたと同時に、途方に暮れたというのが自分の気持ちでした。

うつ病をいつまでに治す、回復させる、という目標を失ったので、「また、家事とテレビだけの日々が続くのか」と途方に暮れました。

そんな時、妻から、就労移行支援施設への通所を勧めてくれました。

うつ病の発症4回目 10 うつ病からの復職 2

 うつ病の回復期の状態で職場に復職してみて、何よりきつかったのは、周囲の人の声でした。電話、雑談など、ほぼ家の中にこもっていた状態でしたので、人の声があちらこちらで響き渡る職場のフロアに半日座っているのも、まるで渋谷の大交差点にいるような感覚でした。

仕事は報告書のとりまとめで、負担を軽くしてくれた同僚に感謝なのですが、パソコンに集中するということも、予想以上に疲れることで、半日終えて、駅へ向かう足取りも鉛のように重かったのを覚えています。

自分の予想では、復職すれば、ある程度気持ちが持ち上がってくることで、うつ病の回復が進むと思っていました。ところが、集中力、体力が持続せず、周囲の喧噪で過緊張になり、家に帰ると倒れ込んで、何もできるような状態ではありませんでした。

これでは、うつ病で休職する前と何の代わりもなく、二週間の間に三日間も休む始末。

心療内科の医師と再度相談したところ、「今回は仕事を続けるのを、諦めたら?」と言われ、結局契約期限の切れる年末まで、再度休職の診断書を書いてもらい、休職願を再提出することになってしまいました😓😓

2020年11月19日木曜日

うつ病の発症4回目 9 うつ病からの復職 1

 9月下旬、うつ病の回復具合が6割くらい戻った自覚があり、心療内科の担当医に復職の可否について、相談しました。

私の職場との契約は12月末までで一旦切れることになっており、仕事に復職しないと間違いなく契約の更新はないと思ったためです。

担当医の回答は、「じゃあ、一度復職してみますか?」でした。ただ、一か月以上も休職していたこともあり、体力が落ちている他、喧噪に耐えられるかどうかが分からなかったため、医師と協議し、10月の最初二日は半日勤務、それ以降はフルタイムという条件で、診断書を書いてもらい、職場に提出しました。

職場の回答は、「ならし」の期間を設けることは難しいということであり、それでも、2週目は月水金にフルタイムというところまで妥協してくれました。

うつ病の復職は難しいと言われ、いきなりフルタイムを要求する企業も少なくないと言われています。先にも触れましたが、うつ病は薬を飲んで一気に100%回復する類の病気ではなく、回復期に少しずつ、良くなっていきます。

幸い、私の復職を職場は比較的自然に受け入れてくれました。ただ、年配の方々はうつ病に対する理解がないからか、冷たい対応を取る方や、「元気でやってくれたまえ」と的外れな発破をかける方がいました。


2020年11月18日水曜日

うつ病の発症4回目 8 うつ病で休職中にしていたこと 3

 心療内科に通い、処方箋を出してもらって、抗うつ薬と抗不安剤を出してもらい、それ以外は自分で体を動かすか、炊事・洗濯・掃除をするかの毎日で、結構心は荒みました。

 心療内科であれ、精神科であれ、医師がうつ病の患者に対してすることは、症状を聞き、適切と思う薬を処方することですので、せいぜい面談時間は10分程度。おまけにCOVID-19の影響で、対面ではなく、隣室でパソコンの画面での診察ということで、なんだか言いたいことも言えない状況です(今のその状況が続いています)。

 抗うつ薬、抗不安剤の量は最終的に、サインバルタ 3錠、リフレックス2錠、デパス3錠まで増えました。それでも鬱々とした気持ちが晴れることはなく、「もう少し増やしてもらうことはできないか」と担当医に相談したところ、「これ以上、薬を処方することはムリです」とのこと。

 うつ病の真っ最中の人間にとっては、少しでも気持ちが明るくなって欲しい、憂鬱な気持ちから解放されたいと思うものなのですが、医者はドライです。

 この頃から、心理カウンセラーのカウンセリングを受けることを考え始めました。

2020年11月17日火曜日

うつ病の発症4回目 7 うつ病で休職中にしていたこと 2

 うつ病での休職中、動画や、映画・アニメなどを見る以外、半ばムリヤリやっていたのが、ラジオ体操とヨガです。

体を動かすことは抗うつ薬を飲むのと同等の効果が認められているそうですが、やれることからということで、ラジオ体操の第一と第二を毎朝食前にやるようになりました。これは、今も続けています。

次に、自律神経の乱れを感じていたので、ヨガを30分程度毎朝行うようにしました。ただ、ガチガチに凝った肩、首、腰などのおかげで、ヨガをやって、返って筋を痛めてしまったこともありました。

もう一つ、瞑想(マインドフルネス)も試してみました。これもうつ病に効果があるというので、やれる日にやってみたのですが、うつ病の最中は常に頭の中でネガティブなことを考えており、様々なコンプレックスや、希死念慮が渦巻きながらラジオ体操やヨガや瞑想をやるのは、かなり苦痛で、正直、効果があったのかどうか、未だに良く分かりません。

同様に、家の近所を散歩することもうつ病には良いと言われていたので、暑さの収まった時間を狙ってやってみたのですが、他同様、うつ病の時には頭の中は鬱々したことしか浮かばず、30分歩いても気が晴れることはありませんでした。

2020年11月16日月曜日

うつ病の発症4回目 6 うつ病で休職中にしていたこと 1

 ということで、8月25日から9月末までうつ病のため、休職に入りました。

休職とは言っても、残暑厳しい8月末から9月上旬にかけては、ただエアコンをつけて、用事のない限り、家の中にこもっていました。もともと家にいるより外に出かける方が好きなのですが、なにもできず、文字通り、家でゴロゴロして毎日を過ごしていました。

ただ、なにも考えずにゴロゴロできれば良いのですが、何かしていないと、憂鬱なことが思い浮かんだり、果ては希死念慮まで出てきたりで、ゴロゴロ唸って苦しんでいるというのが実情でした。

この頃は、テレビの映画やアニメに刺激の強さを感じていたので、限られたものしか見られず、必然的にすぐに見られるものがなくなってしまい、YouTubeでうつ病体験者の動画を眺める機会が増えました。

「うつ病」+なにか別のキーワードで検索すると、結構上位にこれらの動画がランクされるのですが、私は「ほっしー」という方の動画をみることが多かったです。割と軽めのノリで見やすい動画にしてあるということもあったのですが、運動嫌い、スピリチュアル嫌いの自分には、割と共感を持てました。

もう一つ、樺沢紫苑という精神科医の動画も何度か見ましたが、「運動すればなおる」等、比較的突き放すような動画が多く、また、やや上から目線の口調が耳に触り、「そりゃ、アンタはそれで金儲けしてるんやし、自分がうつ病患ったわけじゃないから何とでもいえるよなぁ」と反感を感じることの方が多かったです。

2020年11月15日日曜日

うつ病の発症4回目 5 うつ病急性期 2

 これまでと違ううつ病という感覚は、自分にとっては大きな戸惑いでした。これまでであれば、趣味の本を見る、写真を撮るという行為はうつ病の症状を和らげてくれるものでしたが、今回に限っては、趣味の本を見ることもつらく、カメラを触れない期間が2か月も続きました。

恐らく、うつ病の急性期自体は8月中旬から9月中旬の1か月ほどだったと思うのですが、この間、朝起きてもそわそわして何もできない、朝食のパンを焼くのもおっくう、昼食や夕食の献立を考えようにも頭がまとまらない、暑い中買い物に行くのも面倒くさい、という日々でした。

タイミング悪く、妻が手術を受けた後で体をほとんど動かすことができず、どうであれ、自分が炊事、洗濯、掃除などの家事一切をやらなければなりませんでした。

話が前後しますが、うつ病の悪化で、結局心療内科の担当医と相談し、8月末から1か月間休職をすることにしました。うつ病で休職をされたことのない方のため、少し参考までに触れておきますと、担当の医師(精神科であれ、心療内科であれ)に診断書を書いてもらい、休職願を添えて、それをそのまま総務や人事の担当部署の責任者に郵送します。

ここで、マジメに、診断書を職場に届け、説明しようなどとは思わない方が良いと思います。一部上場企業であれば産業医や保健師がいて、対応してくれる可能性がありますが、日本の企業の精神疾患に対する対応は大きく遅れています。普通は、総務や人事の担当者から、診断書受領の連絡があり、その間どのような対応をするのか、例えば、週1回報告の電話を入れる等、メールなり電話なりで指示が追って伝えられるはずです。


うつ病の治療 抗うつ薬・抗不安剤とその薬効 抗不安剤とは

 抗うつ薬と共に、心療内科や精神科で多く出される薬が抗不安剤です。抗不安薬、精神安定剤という言葉も用いられ、むしろその方が馴染みが深いかもしれません。 抗不安剤は、不安・緊張・恐怖・焦燥などを抑えるため、内科や外科などでも処方されていますが、精神科・心療内科では、セロトニン系抗う...